第一回「盛夏!かき氷早食い対決!」編


沙織「皆さん。ここに一杯のかき氷があります。これを一番早く食べきった者に、
     星の子学園へ西瓜を持ってゆく、というもっともおいしい役が与えられます」
星矢「おお、燃えるぜ!」
沙織「…一輝。参加は強制ですよ」
一輝「ちっ」
紫龍「おや、沙織さんも参加されるんですか?」
沙織「もちろんよ。皆には負けないわ」
星矢「けどよ、かき氷なんて氷河が有利じゃんか」
氷河「シベリアでかき氷なんか食う奴なんかいないぞ」
  瞬「…だろうね」
辰巳「そして! 判定は、不祥この辰巳徳丸5月5日生まれが務めさせていただきます!」
氷河(俺にはこの配役の方が不利な気がするが…)
辰巳「シロップは、氷の味を最大限に生かす、『みぞれ』でございます。
     では、位置について、よ〜い、ドン!」

   
サクッ

氷河「…!」
星矢「ありゃ?」
  瞬「うっ」
一輝「むっ」
紫龍「なにっ」
氷河「こ、これは!! このコスモは!」
  瞬「アクエリアスのカミュ!!」
氷河「間違いない!この氷からは我が師カミュのコスモがっ!!」
  瞬「口に入れるまで気が付かなかったなんて…。巧妙に隠されていたみたいだね」
星矢「それはそうと、さ…」
紫龍「…うむ、一向に溶けんな」
星矢「ちきしょう、冷たい砂を噛んでいるようだぜ」
  瞬「うっ、キーンときた」
紫龍「ではもしやこの氷は…」
辰巳「申し遅れましたが、本日の氷は聖域直送フリージングコフィン2kg。
     かき器はアリエスのムウ作、特注の専用かき器を使用しております」
氷河「こ、これでは食べることなど不可能だ!」
一輝「だがおじょーさんは平気なようだぞ」
沙織「ふふふ、口に入れるまで気がつかないなんて迂闊ね。皆さんだらしなくてよ」
  瞬「あ、最近いつも一緒にいたから慣れてしまって気がつかなかったけど、
     感じる!アテナの大いなるコスモを!」
氷河「そうか!それならば食べることも可能だ!」
沙織「そう、コスモを燃やすのです。
     あ、星矢も瞬も紫龍も一輝も氷河も、 少なくとも口に入れた分くらいは食べてくださいね」
星矢「くっそ〜! 目覚めろ俺のコスモよー!」
氷河「は〜ぁ!」
紫龍「うぉ〜!」
  瞬「くっ!」
一輝「ぺぺっ。ふん、暑苦しい奴らだ」
  瞬「あー! 兄さん吐き出すなんて汚いよ!」

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