ちょっと一言
・鬼と野菊
えー。手元の資料によりますと、なんと10年前に描き始めた! …ということになっています。
これはには色々…というか、ズルズルとしたエピソードがありまして。
もともとは、「野菊と紫苑」…とか、これもうろ覚えですが、
そんな古典があって、それを元にしてショートストーリーを書くという、
当時高校生だった姉の、国語の宿題だったんですよ。
ほら、芥川龍之介が、阿修羅門とか地獄絵図とか、藪の中とかでやってるみたいな感じで。
それを面白そうだってんで、自分でもやってみた。
というのがなりゆきでした。
姉は宿題なので、〆切り守って提出してましたが、
ボクのマイ〆切りはズルズルと10年も破られているわけです。
すでに上記したとおり、元ネタすらおぼろげです。
確か…。
両親が死んでしまった兄弟がいて、両親の墓に花を手向けて、
なんか鬼…のようなものが出てきたような出てこなかったような…。(ゲフン)
アベルとカインみたいな感じもあったようなと、脳内イメージでは結合しているのですが、
まったくもっていい加減。
それでも、書きたかったテーマは憶えているので、
このまま再開しても大丈夫…のハズです。
しかしなにぶん、10年経つと好みも変わって、
加筆…はそれほどでもないんですが、修正個所がわんさかドッコイショ。
ハズはハズ…ね。
・秋から冬へ
高校の「国語表現」という授業で書いた作品。
これは、毎週お題が出され、それに沿ったショートショートを次の授業までに書いて提出して、
先生が朗読して、それを皆で鑑賞して、
そして、読み終わったら感想を言い合う…、という授業でした。
出されるお題は先生のその場の思いつきだったり、
辞書をテキトウなところで開いて出た単語や、生徒のリクエストで決めていました。
「空」「出会いと別れ」「小鳥」「」「お休み」などがあって、
この作品は「秋から冬へ」というお題の時に書いたものです。そのまんまですね;
ちょうど、秋と冬の季節のかわりめに出されたお題でした。
規定枚数が400字詰めの原稿用紙二枚ということだったんですが、少なく思える割には意外にまとまるものです。
けれど、この話に関しては、大きく文字数をオーバーしてしまって、
絵葉書の文章を何度も書きかえました。
でも、よく考えると、絵葉書に書ける文字数はそんなに多くありませんよね。
はたして現在の内容でさえ書ききることができるのか…。
試していないので不明ですが、きっととても細かく書いてあるんですよ。(汗)
ちょうど人恋しい季節でしたし、作品のテーマは
「人はちょっとしたことで幸福になり、またちょっとしたことでとても不幸になる生き物だ。」ということ。
文中の、
「黒い奇跡」
という言葉は、パッと浮かんできて、絶対使おうと思ったんですが、
あまりうまく埋め込めていなくて残念。
・リング 〜循環〜
テーマは「すれ違う想い」。
愛しているのに愛されない。
そんなすれ違いがつながって、つながって、いつかはその端と端が結びつく。
なんか矛盾した説明だが、コンセプトどおりに上手くいったと思う。
携帯のメールにチマチマ打ち込んで書いてたものに、3人くらい書き足して一本に。
後半、どうも設定が単調になっちゃったんで、そこでやめといたのだが、
今後いつの間にやら何人か付け足されるかも。